治験の始まりから終わりまでを各ステップにまとめました。
治験への参加の募集は、いろいろなところで行われています。代表的なものとしては、以下のとおりです。
治験への参加促進を目的に、治験の対象となっている病気や患者さんについての情報提供を行うもので、ポスター、インターネット、新聞等に掲載されることがあります。
募集のあった治験に関心がありましたら、医師やCRCから詳しく話を聞いてみましょう。以下の内容を含めた詳細な説明を受けることができます。
clinical research coordinatorの略で、治験を適正かつ円滑に進めるため、治験の実施をサポートするスタッフです。
治験の説明を聞き、内容を理解したうえ、治験に参加しても良いと判断した場合は、同意(同意書に日付を記載し、記名・押印又は署名)を行います。なお、子どもの治験では、代諾者が同意を行うことになりますが、年齢等に応じて患者本人にも説明を行い、治験への参加の意思をできる限り確認します。
未成年である患者に代わり、治験への参加について同意をすることが正当と認められる者で、通常、患者の親が該当します。
いよいよ治験のスタートです。まずは、事前検査と診察を受け、治験参加の基準を満たしているかどうかを確認します。
結果に問題がなければ、治験薬を使い始めます。医師やCRCから治験薬の使い方、次回の来院日等についての説明を受けます。
治験で使われる薬の候補や薬の候補との比較に用いる薬を治験薬と呼びます。
医師やCRCからの説明に従い、治験薬を使用します。
「つい、うっかり」は、誰にでもあります。治験薬の使用を忘れてしまった場合は、その後の対応を自分で判断せず、医師やCRCに連絡を取り、指示を求めてください。
決められた日に病院へ行き、診察・検査を受けます。
治験参加中に、体調がいつもと違うと感じたら、医師やCRCに連絡を取り、指示を求めてください。
決められた最後の診察・検査が済んだら治験は終了です。